ドラグを締めるかドラグを緩めるか

1日ぶりの更新です。書いていくうちに何が言いたいのか分からなくなり、結局アップ出来ませんでした。

釣竿の事に限らず書いてもいいよね?と自分を甘やかし、今回は釣りのドラグについて書きたいと思います。釣竿のことじゃねーのかよ!と思った方はまた明日来てください。

さて本題に入ります。

自分のドラグの値がどれぐらいが知ってますか?知ってる人はバネばかり等の測定器を持ってる人ですよね。

私は中学生の頃に買ったバネばかりを今でも持ってます。

当時の本にはドラグ値はライン強度の1/4〜1/3なんて書かれていましたが、今考えても竿的には間違いではありません。頑なに本の教えを守る中学生の私は釣りの度に毎回バネばかりでドラグ値を測ってました。

この時感じたのはライン強度の1/3〜1/4って結構強いドラグって事。

ひとつの例としてシーバスフィッシングでPE1号12ポンド(一昔前の基準とします)を使用するなら1.5キロ〜2.0キロという事になります。

2リットルのペットボトルを持ち上げる事を考えるとイメージが湧くと思いますがだいぶ強いです。人によっては怖くて持ち上げられないぐらいだと思います。

こらはあくまでもライン強度のみを考慮したドラグ値であって実際は2キロのドラグ値にする必要はないと思います。ちなみにドラグ値2キロだとほとんどのシーバスは有無を言わさずにあがってきます。

ただそんな事を言ったところでドラグ値が2キロであっても1キロであっても魚は釣れます。これは対象魚がシーバスだからです。

根に走りラインブレイクを心配させられる事はありませんし、赤身魚のような持久力もありません。細い小さな針のついたルアーを使う場合はドラグを更に緩める必要があるぐらいです。

つまり注意したいのはライン強度の1/3〜1/4というのはあくまでもラインやロッド的にという事。

これがショア、オフショア問わずジギングや、キャスティング等のいわゆる大物を狙う釣りではどうでしょうか。

対象魚がカンパチやヒラマサ、もしくはGT、マグロ等になりますし、狙う魚のサイズも範囲も広がりますのでシーバスのようにはいきません。ドラグ値が低いと根に走られラインブレイクしますし、いたずらにファイト時間を伸ばすだけになります。

ですからロッドの強度やラインの強度を考慮した範囲の中で出来るだけドラグ値を高める必要があります。

ロッドの強度というのは製造メーカーしか知りえませんが、知識や技術のあるメーカーならロッド自体に最大ドラグ値として印字されていたり、カタログ等にも記載されていますのでそれを参考にして下さい。

別の例をあげます。

PE4号でヒラマサを狙う場合、ドラグ値は5キロ〜7キロになります。なんとなく低そうに思えますが、私の持っている使い古しのソルティガ4000ならガチガチに締めても7キロなんか全然出ませんし、同じく使い古しのソルティガ4500でも、オシアジガー2000でも本当にガチ締めでようやく7キロといったところです。それぐらい強いです。

しかしながらドラグ値7キロが人間サイドで耐えられるかどうかは別の話です。常にこのドラグ値だと私には少し厳しいです。

高性能なタックルを人間が足を引っ張っている状態です。

上記のタックル類でヒラマサを狙う場合、私の設定するドラグ値は5キロ前後。これでも結構堪えるのですが、先述した理由からこれ以下に落とすことは絶対にしません。もちろんファイト中にドラグ値を緩める事もありません。

逆に締める事はあります。

ドラグ値7キロまでのマージンを信じてプラスのドラグをかけていく事で、魚の走りを止める、魚を一気にランディングに持ち込むといった時、つまりはココ1番の勝負時に締めます。

まとめ

ドラグ値は、使用タックルと人間と対象魚を合わせて総合的に考えて、初めは感覚的にならず数値的に理論的に考えて設定しましょう。

もちろん慣れれば感覚的でも問題ありません。よく船頭さんがドラグは締め込めよ!と言っているのを耳にしますが、締め込んだドラグ値がどのぐらいかを身をもって知っているからなんですね。

つまりは感覚的に見えて実は裏付けがあるんです。

ぱおログの管理人「ぱお」です。 元釣具メーカー勤務で、主に釣り竿(ロッド)の設計と開発に携わっておりました。 自社ブランドはもちろんOEMで様々なブランドの竿も設計してきた経験を活かして釣り人の皆さんに役立つ情報を発信していけるようなブログを目指しております。

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