釣竿(ロッド)のテーパーってなに?

ファーストテーパーとかスローテーパーとかよく耳にする単語。

みなさんは意味を理解していますか?

ファーストテーパーは先調子、スローテーパーは胴調子。そんな風に思っていませんか?

実はこれ半分正解で半分は不正解なんです。

テーパーとは先の系と元の系の差であり、直接的に竿の曲がり、つまり調子を表す単語ではないんです。

調子を表すならアクションと言った方が正解でより分かりやすいのではないでしょうか。

そしてファーストとかスローとかの単語。

一体何が速いの?遅いの?って思いますよね。

実は竿が曲がってから元に戻るまでのスピードに関わってくるんです。

ファーストはそのままの意味で速く復元し、スローはゆっくり復元するという意味です。

2本の竿を作るとして、同じ素材の同じカッティングパターンで、片方の芯金だけの先端を細くすると、より先調子になりますよね。

すると復元も早くなるんです。

つまり先調子とファーストテーパーはこの場合は同じ事を意味します。

しかし、あくまでも同一素材で同じカッティングパターン(※この場合芯金が細くなっている分素材の面積体積は減っていますが)の場合は。です。

より反発力の強い素材を使った場合は胴調子でも復元のスピードは速くなります。

ですから一概にファーストが先調子とは言えないのです。

案外これって知らない人が多いんじゃないですか?

ぱおログの管理人「ぱお」です。 元釣具メーカー勤務で、主に釣り竿(ロッド)の設計と開発に携わっておりました。 自社ブランドはもちろんOEMで様々なブランドの竿も設計してきた経験を活かして釣り人の皆さんに役立つ情報を発信していけるようなブログを目指しております。

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