元釣竿開発者が語る釣具業界で働きたい人へのアドバイス①

①釣り具メーカーでやりたい仕事があるなら、まずは入社することを目指そう

僕の場合、釣り竿の開発がしたくて入社したのですが、初めから開発をやらせてもらったわけではありません。開発をやりたいと言ったところで門前払いなのは目に見えていたので、それならば開発にも活かせるであろう釣り竿製造部を希望したので当然と言えば当然なんですが。

釣り竿の製造部に配属され、実は開発がやりたかったと訴えますが、当然無理です。

グリップの組み立て、糸巻き、コーティングをやり、次は塗装(時には他事業部の塗装も)、そしてブランク巻き付けと釣り竿製造工程をほぼコンプリートしたのち、ついに晴れて開発部に異動できたのです。

開発業務で必要になってくるから各工程をコンプリートさせたのか、会社の都合でたらい回しに合ったのか、分かりませんが、そんな酷い会社じゃなかったと信じましょうw

僕のように開発がやりたくて入社する釣り人は多かったみたいですが、この製造部から抜け出せず辞めていく人ばかりだったと聞きますので、運が良かったのかもしれません。

製造部のただの工員だった1年目から呼ばれてもないのに自腹でフィッシングショーへ出向き、頼まれてもないのにレポートを提出したりする異常なやる気はありましたけどね。

★結論★

釣具メーカーに入社できても、やりたい業務をできるかどうかは分かりません。

ただ僕がそうであったように本人のやる気次第では入ってからどうにでもなるとも言えます。

好きな事だからこそ誰にも負けない情熱と、入社前の釣り人時代から積み重ねた知識や技術は必ず武器になりますよ!

ぱおログの管理人「ぱお」です。 元釣具メーカー勤務で、主に釣り竿(ロッド)の設計と開発に携わっておりました。 自社ブランドはもちろんOEMで様々なブランドの竿も設計してきた経験を活かして釣り人の皆さんに役立つ情報を発信していけるようなブログを目指しております。

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